最近、アメリカ合衆国大統領に返り咲いたトランプ氏は、「多国家間での協議による合意」ではなく、「2国家間での協議による問題解決」を主張しています。これは、多国家間のでの協議において、合意を形成するためには、その合意点を見出すために、長い時間を要する例が一般的であり、『生産的』でないと言うのが、その主たる理由です。しかし、一般的な問題に対して、個別的な問題解決を実施すると、その個別的な2者間における力関係が、解決策に影響を与える場合があり、根本的な解決策とならないことがあります。また、別の例では、全く異なる解決策が協議の結果、選択される場合もあるため、統一的な視点から見ると、相互に矛盾する解決策になっている例も発生します。

2者間の協議による問題の解決は、直接関係する当事者間では、生産性い方法のようにも見えますが、長期的な視野で見れば、解決策の間の矛盾が露呈し、2者間での協議をやり直さなければならない現象が発生し、長期的な視点で見れば、生産性の低い方法になる可能性もあります。短期的な視点での評価では、結論出せません。